就労移行支援について調べると、「意味ない」「通っても就職できない」といった声を見かける場合があります。しかし、事業所との相性や支援内容を確認せずに選ぶと、満足できず後悔する人がいるのも事実です。今回は、就労移行支援が意味ないといわれる理由や、失敗を防ぐ事業所の選び方を解説します。参考にしてください。
就労移行支援が「意味ない」といわれる理由
就労移行支援は、働くための準備や就職活動を支えるサービスです。しかし、人によっては「通っても変化を感じなかった」と不満をもつ場合もあります。まずは、意味ないといわれやすい理由を確認していきましょう。就職につながらないケースがある
就労移行支援に通ったからといって、必ず就職できるわけではありません。体調が安定しないまま通所を続けたり、自分に合わない仕事ばかり探していたりすると、就職活動が長引く場合があります。また、利用者本人が「とりあえず通っているだけ」の状態になると、訓練への意欲が下がり、成長を感じにくくなるでしょう。その結果、「通っても意味がなかった」と感じる人が出てきます。
事業所によって支援内容に差がある
就労移行支援事業所は全国に数多くありますが、支援内容はそれぞれ異なります。パソコン訓練に力を入れている事業所もあれば、コミュニケーション練習を中心にしている場所もあります。自分が身につけたい内容と支援内容が合っていないと、満足できません。また、スタッフとの相性や支援のていねいさにも差があるため、期待とのギャップを感じるケースも少なくないでしょう。
通所するだけで満足してしまう
生活リズムを整えるために通所を始める人も多くいます。ただ、通うだけで安心してしまい、就職に向けた行動が止まってしまうケースもあります。履歴書作成や面接練習などに積極的に取り組まなければ、就職には近づきません。利用期間には上限もあるため、目的をもたずに通所を続けると、時間だけが過ぎてしまうでしょう。
就労移行支援を利用するメリット
否定的な意見だけを見ると不安になるかもしれません。しかし、実際には就労移行支援を利用して働き始めた人も多くいます。ここでは、利用するメリットについて紹介します。生活リズムを整えやすい
働き始める前に、毎日決まった時間に起きて通所する習慣を作れる点は大きなメリットです。昼夜逆転が続いている人や、長期間家にいる状態が続いていた人にとって、生活を立て直すきっかけになるでしょう。無理のない範囲からスタートできる事業所も多く、自分のペースで慣れていける安心感があります。就職活動のサポートを受けられる
就労移行支援では、求人探しだけではなく、履歴書の添削や面接練習なども受けられます。ひとりで就職活動を進めると、不安や緊張で行動できなくなる人も少なくありません。スタッフと相談しながら進められるため、悩みを抱え込みにくい点が魅力です。また、企業実習を行っている事業所もあり、実際の仕事を体験できる場合もあります。
自分に合う働き方を考えやすい
「どんな仕事が向いているかわからない」と悩む人は多いでしょう。就労移行支援では、作業訓練や面談を通じて、自分の得意・不得意を整理しやすくなります。無理に一般的な働き方を目指すのではなく、自分に合った働き方を探せる点は大きなメリットです。とくに、働くことへの不安が強い人にとっては、安心して相談できる環境になりやすいでしょう。後悔しない就労移行支援事業所の選び方
事業所選びを間違えると、「思っていた支援と違った」と後悔しやすくなります。失敗を防ぐためにも、事前に確認したいポイントを押さえておきましょう。見学や体験利用を必ず行う
ホームページだけでは、事業所の雰囲気まではわかりません。実際に見学へ行くと、スタッフの対応や利用者の様子を確認できます。また、体験利用をすると、訓練内容や通いやすさもイメージしやすくなるでしょう。静かな環境が合う人もいれば、活気のある場所のほうが安心できる人もいます。自分に合う空気感かを確認する姿勢が大切です。
就職実績だけで判断しない
就職率が高い事業所を見ると安心しやすいものです。しかし、数字だけで選ぶと後悔する場合があります。短期間で離職してしまうケースや、本人に合わない職場へ急いで就職している可能性もあるためです。どのような職種へ就職しているか、定着支援はあるかなども確認したほうがよいでしょう。数字だけではなく、利用者への向き合い方を見る視点が必要です。
自分の目標に合う支援内容を確認する
パソコンスキルを学びたい人と、まずは生活改善を優先したい人では、合う事業所が異なります。自分が何を優先したいのか整理したうえで選ぶと、満足度が高まりやすくなるでしょう。また、在宅訓練への対応や資格取得支援など、事業所ごとの特徴を比較するのもおすすめです。焦って決めず、複数の事業所を見比べながら検討してください。